自称兄VS実姉 『変態王子と笑わない猫。』 3巻

変態王子と笑わない猫。3 (アライブコミックス)

梓との一件を経て自らの建前を取り戻した陽人。
落ち着く間もなく月子の姉妹問題に直面することとなり、
確執を取り除くために奔走を始めるのだが・・・

未だキャストはおろか製作元がどこになるかも不明なものの、
アニメ化が決定して公式HPも立ち上げられている本作。
コミカライズ版サイドの今回は、
前回からの流れを次いで鋼鉄の王との全面対決が勃発。
想像だにし得ない方向へと向かう展開と結末とには、
思わず言葉を失ってしまうほどに驚かされました。
まさにタイトルに偽りなし。
変態成分のぶっ飛び具合は留まるところを知りませんね。
ひとまず今回で原作一巻の分が完結となりますが、
二巻以降の分も新章突入で継続されるようなので、
これからも月子を愛でることができる幸せを噛み締める今日この頃。
過去を描いた第0話も収録した非常に濃密で満足できる今回なのでした。
しかしアニメに関しては来年の4月期くらいになるんでしょうかね？
冬コミあたりに一気に情報が出てきそうな感じではあるかも。

真に問われるはレゾンデートル。
同じ場所で願い事をし、失ったものを取り戻すために、
協力関係を結んだ二人ではあったものの、
ただそれだけの関係であると言い切れるのか。
本格的に「これから」について切り出してきましたね。
全てが終わったら、はい、さようならで済んでしまうのか。
自分にとって、彼女の存在とは一体何なのか。
究極の命題を提示された末に自分なりの結論を導き出したのか、
王に対抗するために建前を取り戻した直後にも係わらず、
陽人は今度は羞恥心を捧げ、いざ挑むは鋼鉄の王との全面対決。

結局ここで捨てた羞恥心がまた今後のキーになりそうな感じですね。
恥じなくなったから変態復活とも言えるし。
で、肝心の王。
月子の備え持つ全ての特徴に関して「くだらん」の一言で一蹴し、
姉妹の縁を切りたいとまで言ってしまうほどに頑なな態度を取るもんだから、
相当なまでに溝の深い問題を抱えているのかと思いきや・・・

嗚呼、ダメだこの人・・・
変態VS変態。
渡る世間は変態ばかり、この世の中にはまともな人間がいないのか。
そう思ってしまうくらいにぶっ飛んでましたね。
渦中の月子本人すら「あたしって、ほんとバカ」状態になっちゃってるじゃないか。

と言うか、今回のくだりで王が作中一番の変態に躍り出たんじゃないでしょうか。
取り戻すどころか王に渡ってしまった本音と表情。
皆の戦いは始まったばかりだ。

話は変態にしてハード、されど可愛さは変わらず。
月子のエロインっぷりが止まらない。
前回ラストからそのまま続いているので、
開幕から全裸ですよ全裸！
王の子供時代の回想ではお風呂シーンで再び全裸。
番外編でも中学時代でのパンツ丸見え＆ちっぱゐとご対面。

ここまでお色気シーンに溢れたロリヒロインって珍しいから貴重ですよね。
うん、貴重すぎて国宝級だよ。
ある意味ちっぱゐ以上に綿密に描かれているへそなんて、
芸術的な美しさすら感じてくるわ。
触るとすごく気持ち良さそうだなぁ・・・
月子の柔肌をお触りできるなら変態って言われても悔いは無い。
今回は完全に月子一人ヒロイン状態だったけども、
ほとんど出番の無かった梓もきっちりと可愛さ出してるなー。

全身から好きオーラに溢れてて、
早くも三角関係な展開に期待でいっぱいです。