テンパる二人の恋劇場 『はじおつ。』 1巻
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はじおつ。 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
- 作者: 卯花つかさ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2012/06/12
- メディア: コミック
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克服のための第一歩として、度胸試しに告白をしたらOKされてしまい・・・
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付き合うのは当然のこと、会話すらまともに成立しないほど不器用な二人。
そんな二人が周囲のアドバイスを受けながら超スローペースで進行する本作。
恋愛初心者同士であるが故の予測不可能な空回り具合と、
行くところで行ったれと思いながらも行かないもどかしさと、
別な意味でニヤニヤできるラブコメらしいラブコメです。
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清清しいとさえ感じさせるほどの突き抜けたバカップルもいいけれど、
こういう不器用な付き合いもたまりませんね。
しかも二ヶ月連続刊行ときたもんだ。
早くも来月の続きが楽しみでなりませんよ。
7時間目の音符、せなかぐらし、はぢがーると、
強力なラブコメ布陣を多数有するきららフォワードレーベル。
本作もまたそれらに名を連ねるに相応しい一作です。
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もういっそのこときらら系列でラブコメ専門誌を創刊しちゃえばいいと思うよ。
ちなみに裏表紙の心理テストは自分は牛でした。
非常食って大事だよね。
とか思ってたらカバー下で各キャラの診断結果がネタになってて笑った。
実はオタの柊子さんェ・・・
不器用という一言では済まされないほど不器用すぎる二人の牛歩恋愛。
元々告白の経緯が度胸試しだったもんだから、
後から好きという感情が次第に募ってゆくパターンで、
こういうシチュエーションは初期段階での関係の進展しない具合は半端ないですね。
会うのは朝の登校時だけ、交わした言葉は「おはよう」と「じゃあ」だけ。
お前ら本当に付き合ってるのかと小一時間・・・
スタート時点がこんなですから、もどかしさレベルがMAX振り切れます。
甲斐君とか最初は朴念仁かと思ってたら実はヘタレだし。
今回ラストに一つビッグイベントが発生することになるため、
次回から一気に進展したりとかするのかなー。
この手合いは駆け出しが遅い分、燃え上がると激しそうですからね。
メアド交換にすら丸一話費やすほどの労力を使うほどなので、
とにかく不器用であるが故の行動は予測不能。
向日葵さんは笑顔を作ろうにも意識しすぎて
怒ってる様にしか見えない引き攣り顔を披露したりするし、
甲斐君は直接向日葵さんと顔を合わせると警戒されるからと
アドバイスを基にしてクマのお面で対応。
既にギャグの域に近いシュールっぷりなのに、
微笑ましく思えてしまうのは二人の純粋さ故か。
改めてラブコメ的シチュエーションってたまらんなと思わされた次第。
恋愛リモートサポートは上手くいくのか否か。
普通ラブコメと言ったら第三者が間に介入してライバル宣言したり、
付き合ってる相手の友達とも仲良くなったりとかあったりしますが、
そういうことは全く無くてあくまで二人だけの世界。
現実では普通でも、描かれることのあまり無かったシチュエーションですね。
友達の友達はある種の都市伝説に近い存在だけど、
友達の恋人なんてそれこそ神話のような存在ですよ。
だからなのか、友達連中も基本アドバイスを面白がってます。
手紙と思わせておいて実は・・・
ある意味二人を影で操ってる柊子さんマジ策士。
一方でガチ百合で常に別れろ迫るやえさんもぶれてないなー。
こういう話だとヒロイン側に話が偏りがちなところだけれども、
男側の事情もほぼ同じくらいの比率で描かれているから、
両方の心情がじつにわかりやすくて感情移入もしやすいです。
他人の色恋沙汰に対する視線って男も女も変わらないもんなんだなと。