究極のゲームとはデスゲーム!? 『NOT LIVES』 1巻

NOT LIVES 01 (電撃コミックス)

NOT LIVES 01 (電撃コミックス)

未だヴィジョン掴めぬ究極のゲーム製作を目標に掲げ、
飽くなき研究を続ける天才高校生ゲームプログラマー・三神。
荷物に紛れ込んでいた謎のゲームを起動したことから、
謎の少女と命を賭けた共闘に巻き込まれることとなり・・・

現実と非現実とが交差する、ボーイミーツガールな二人三脚バトルの開幕です。
ゲームの世界とリンクするとは言っても、
せいぜいギャルゲー的なものだと油断してました。
ぃゃ、何の前知識もなく表紙だけの印象で読んでみたら、
意外なまでにハードな展開にびっくりですよ。
一度負ければプレイヤーもアバターも待ち受ける運命は破滅。
やり直しの利かない世界の中、現れる他のプレイヤー。
ゲーム中で得たスキルの現実干渉化。
常に緊張感溢れる中において、ヒロインの魅力にも満ち溢れ、
バトル方面のみならず、ラブコメ方面にも展開するのかと思うと、
色々と滾って来るものがありますね。

デスゲームの要素もあり、ラブコメ要素もある。
確かに究極のゲームとして一つの境地に達しているのかもしれませんね。


全容は不明、わかっているのは決して負けられないこと。
誰が作ったかも、何が目的なのかも一切不明。
首謀者の思惑が謎のまま巻き込まれるように参加することになるのは、
デスゲーム系作品として鉄板の導入ですね。

不本意ながら戦うことになって核心に近付いてゆく、
本当の意味で攻略してゆく展開はやっぱ燃えます。
主人公が天才ゲームプログラマーって設定だから、
最終的にはゲームを構成するソースコードにまで介入して、
データを書き換えて改造なり破壊なりすることになるのかなーなんて、
色々と先を予想するのも楽しみなところです。
そんなゲームの内容は極めて過酷。
ルールは実にシンプルなもので、プレイヤーがアバターを操作して、
スキルを駆使しながら相手プレイヤーを倒すだけ。
勝利報酬のポイントで新スキル取得等の強化が行える。
このあたりは普通にバトルもののゲームでは普通のことですが、
とにかく過酷なのが敗者に課されるペナルティ。
アバターは消去され、プレイヤーはアバター化することとなる。

この連鎖こそが本作における最も怖いところ。
それさえなければプレイしてみたいとさえ思えてきますからね。
この手のバトルものとしてお約束の展開ではあるけれども、
ひたすらにピンチの連続なので、見ていて痛々しくもあり、
このまま負けるんじゃないかなんて思えて気が気じゃありません。


ゲームキャラとリアルの恋愛をする?
何はなくともヒロインの鏡花さん。
素性は一切不明で、わかっていることがあるとすれば、
半ばにして敗北して自身がアバター化してしまったと言うことくらい。
プログラマーとしてのみならず、ゲーマーとしてもスペックの高い三神を相手に、
全勝するほどの実力を持っているのに負けたと言う事実は、
ゲームのレベルの高さや過酷さ等、色々と垣間見ることができますね。
このミステリアスさがいいんですけどね。
口数少ないジト目キャラって時点からしていいポイント突いてきてますよ。
喋り方はダウナー系だったりするとなお良し。
しかもひんぬー!むしろ幼児体型のつるぺた
三神に小学生サイズの服を宛がわれてしまうほどのミニマムサイズたまらねぇ・・・
小柄な体型に武器の特徴もあって、ゲームでは機動力タイプって感じかな。
既に普通の人間じゃなくなっているからか、言動も直球さが素敵。
いきなり登校中に大勢の人の前で付き合えだの、
端末サイトにアクセスするためにピッタリ横に密着したり、
あまつさえ転校してきて隣の席に陣取ったり。
見た目に反した独断専行っぷりに、自分もリードされたい!なんて思ってしまいます。
そしてお約束のドキドキシチュエーションへ・・・
濡れたまま眠ってしまった鏡花さんを着替えさせようと服を脱がすとか、
死線ギリギリのバトルしていた次の回でこれだからヤバいったらもう。
戦闘シーンで熱くなった何かがラブコメシーンで更に加速ですよ。
服を脱がすシーンが異様なまでにエロいし。
スカートに手を掛けるところなんて、見方によっては挿入しようとしているようにも・・・

さすがにそのまま本当に一つになっちゃったりはしませんが、
ゲームの中でなら一つになれるのかー、たまらんなー。