それはありふれた一般的な過ごし方 『巴マミ18年後の年末年始』

30代になりながらも独りのロンリー生活を送るマミさん。
そんなマミさんの年の瀬の過ごし方とは・・・

元々は冬コミのイベント限定本だったみたいですが、
反響の大きさと委託リクエストの多さによって、
一回きり再販なしでの限定委託販売となった今回のマミさん本。
中二病だった頃の飛ばしっぷりはどこへやら、
すっかり俗っぽくなってしまった三十路女としての
あられもない姿は17年後、18年後のシリーズから変わらず顕在です。
怖いんだけど、このシリーズでおばあちゃんになってしまったバージョンも、
見てみたかったりしなくもないです。
孫に囲まれて幸せそうなまどか達に対して、
介護施設でもぼっちな姿とか浮かんできてしまいますが・・・



実はすごく一般的な過ごし方をしている?
マミさんだからこそ笑えるってのはあるのですが、
やってることは何気にあるあるネタが満載です。
だからこそ余計に入り込めてしまうんですけどね。
年賀状は年の瀬に書く、紅白じゃなくてガキ使を見る、
年越しそばはインスタントで済ませ、年賀メール送信エラーになる。
先生怒らないから同じ年越しをした独身の人は手を挙げなさい。
ぃゃ、絶対いるはずなんですよ。
見てきたのかって思うくらい全く同じ過ごし方をした人が。
全部とは言わずとも、いくつかは当てはまるはずですし。
そばのパッケージがどん兵衛じゃなくてきゅう兵衛だったのには吹いた。
コンビニおでんまでセットで食って独り所感を述べるとか、
孤独のグルメ風味も全開だなぁ。

しかし、年賀状が来るだけマシじゃないかと思ってしまう、
本作のマミさんと同年代の自分です。
今年来たのは一枚だけだっただよ・・・
尤も、年賀状なんて最後に書いたの10年以上前ですがね。