打ち切り決定!? 『〆切様におゆるしを』 2巻
〆切様におゆるしを 2 (ドラゴンコミックスエイジ う 2-1-2)
- 作者: 上田 キク
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/04/09
- メディア: コミック
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包丁で脅されたり精霊召喚を利用しつつ怠惰に原稿を描き続ける漫画家・サトル。
しかし現実は厳しく、低迷するアンケ順位の前についに打ち切り宣告をされてしまい・・・
と言う事で、打ち切り決定なのは本作ではなくて、
サトルが作中で描いてる作品だったりするのですが、
本編はまさに待望の第2巻と言った感じ。
神様の助力を得ているのに更にダメ人間っぷりが加速するサトルに、
絶対領域のムチムチっぷりがたまらないウスハ。
新キャラも登場して話は賑やかにしてカオスへと。
サトルの原稿は更に低迷へと。
禁断の〆切擬人化は今日も絶好調です。
サトルが邪気眼覚醒したり、白川さんのホワイト精製の秘密もあるよ。
作中でサトルの作品は打ち切りではあるけれども、
逆に本作自体は角川マジックが色々とすごいことになってます。
キャストは不明ながらもドラマCD化が決定しただとか、
公式Twitterアカウントが運用開始されて連動したプレゼントキャンペーンが展開されてたり。
しかしこのキャンペーンのプレゼントがまた凄まじい。
『迷言』色紙に、剣山に、藁人形って・・・
この無茶っぷりが許されるのは本作ならではですね。
・・・白川さんのホワイトがあったら完璧だったかも?
新キャラは既存キャラに勝るとも劣らぬ危険人物。
ウスハがサトルよりも以前に契約していた元漫画家・真鞍。
実際に登場する前の存在が漂っている時点から相当危険な香りを漂わせ、
いざ登場したら見事なまでに精神壊れて病んでる御仁でした。
ファンレターと称して『死ね』なんて文面をデカデカと送りつけてくるわ、
得物が刃物なんて生ぬるい代物じゃなくて、
バールのようなものでガチで殺りにきてるわで。
ウスハの包丁なんて目じゃなかった・・・
画力は圧倒的なのに、そんなものを超越した狂気を感じましたね。
真鞍が生命の危機的な意味で危険な存在ならば、
対するは原稿を落とす危機的な意味で危険なのが新たなる煩悩の刺客。
食欲・睡眠欲に続いて登場した第三の煩悩は怠惰。
・・・あれ?何か妙に可愛くね?
これならむしろ怠惰に身を任せてみたいかも?
持ち備えてる属性もひんぬー・一人称が『僕』・黒髪ボブ・鉄壁のスカート。
もうお気づきかもしれませんが、ええ、男の娘です。
オーライ!むしろオールオッケー!
こんな可愛い奴が女のわけがない。
自分も随分な領域まで来てしまったもんだわ。
色気がありそうでないようなお色気も交えつつ。
例えひんぬーだろうと、ウスハには強烈なるエロスを感じます。
超絶ミニの巫女風衣装で絶対領域と腋を備えてるわけですからね。
そんなウスハが抱き枕欲しさに即売会に行こうとするサトルを引き止めるため、
自分が代わりに添い寝してくれるなんて言うもんだからたまりません。
しかも口だけじゃなくて本当にやってるし・・・
よし、布団の準備はできている、さあ来い!存分に添い寝してくれ!
でも寝起きに白川さんと入れ替わってるのは勘弁な!
と言うか実際に添い寝してみた後に本気で恥ずかしがるリアクションが可愛すぎる。
原稿が正規の方法では到底間に合わなくなってしまったときの最終手段もまた然り。
包丁で刺すとかと全く違う方法で外法を使うこととなるも、その方法が・・・
事後は恥ずかしさに責任取れなんて言ってくれるし。
大いに責任取って娶りたいですね。
そこまで言及していいのかわからないくらい踏み込んだパロ満載のギャグは全力全壊。
のっけから鬼太郎の『墓場』と『ゲゲゲ』のギャップについて語ってます。
数年前に墓場の方もアニメで放送してたから、あの黒い世界観は記憶に新しいなー。
自分にとっての鬼太郎はやっぱり80年代の第三期ですね。
パロだと睡眠と原稿の狭間で身動き取れない際に・・・
はいクリムゾン入りましたー。
一般人からしたら何のことかわからなさそうな気もするけれど、
本作の読者層的には大丈夫だ、問題ない。
一番いい悔しいっ!ビクンビクンを頼む。
各エピソードのサブタイもパロなのですが、
まさかこんなところでお父さんは心配症ネタを見ることとなろうとは思わなんだ。
毎話エピソード間にあるぶっちゃけた一言も相変わらずぶっちゃけており。
カバー下でまで叫んでるし、どんだけ魂の叫びがあるんですかぃ。