復活する記憶の断片と新たな戦いの予兆 『夢喰いメリー』 5巻

夢喰いメリー (5) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

夢喰いメリー (5) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

ノワールとランズボローによって自分の中の夢とキボーを打ち砕かれ、
完全に自分を見失ってしまったメリーを奮起させるため、
夢路は現状打開策としてジョンを召喚し・・・
来年1月からアニメ版の放送開始と今最もタイムリーな作品の一つである本作。
思えば東方同人誌のアドベントチルノで注目して、
その作者が描いてると言う事で気になっていたのが気付けばアニメ化とは感無量。
本編の内容もメリーが何者であるかが判明したり、
ジョンと共闘する場面もあったりと一つの節目を迎えることもあって
クライマックス感が非常に熱いことになってます。

掲載誌こそきららフォワードと萌え系に思われてしまいそうですが、
普通に角川あたりの少年誌でバトルものとしても通用しそうですね。

新展開を迎えて新たな謎も出てきたりと、
これからも止まらぬバトル要素からは目が離せません。


バトル展開もさることながら、大きく取り沙汰されているのが
『自分は一体何者か』という点について。
当初から記憶がなくて何者かすら知らなかったメリー然り、
次第に人間離れしてゆく夢路然り。
このあたりはメリーのみならず夢路に関しても段々主題になっていきそうですね。
何者かってことだけは思い出したながらも、
他は全然なメリーではありますが、兎にも角にも今回のことは大きな一歩です。
ぃゃー、記憶が戻ることによって能力が解放されて〜って熱いですね。

この可愛さと格好よさが共存した本作がアニメだとどうなるのかなーと年明けに思いを馳せる昨今。
夢路もどうなんでしょうね。
当初から他人の見た夢のイメージをおぼろげながらに感知できる能力はあったけれど、
強引に『白昼夢』を繋ぎ合わせてジョンを召喚したことは確かに人間業じゃない。

完全に夢魔なんてこともないだろうし、紛れもなく人間ではあるんだろうけど、
少なからず夢魔の性質ってものを受け継いでるのは間違いなさそうです。


しかしすっかりレギュラー化したジョンは相変わらず格好いい。
知っていることは知っていると言いつつ、
肝心なことは自分で思い出せと喝を入れることもそうだし、
自らが追い求める『真実』のために
敵対したことのある夢路やメリーに協力することもそうだし。
STOのおやっさんとはまた違った漢ですね。
かと思うと案外お茶目な一面も多々見受けられるようになって、
元々素敵なキャラだったのが更に素敵さがアップしてます。
新展開で現界にやって来ることになったと思ったら『器』に選んだのは猫だったりするし、
猫に違いはないにせよ思いっきり直立歩行して人の言葉話してるし、

猫の習性利用されてメリーには猫じゃらしでめっちゃ遊ばれてるし。

シリアスな場面でも軽くボケる余裕もあったりと、どんだけ素敵なんですかこの御方は。

そう言えば当初から僕に猫耳娘を大量に侍らせてたりしたからなー。
何気に身体が猫なのをいいことにメリー&勇魚とお風呂とか
メリーがムッツリ呼ばわりするのも強ち間違ってませんね。

しかもアニメ版のCVが中田譲治と来た日にゃぁ・・・
某伍長みたいな素敵キャラになる予感。