禁断のコラボ、ここに実現！ 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ！』 2巻

Ｆａｔｅ／ｋａｌｅｉｄ　ｌｉｎｅｒ　プリズマ☆イリヤ　ツヴァイ！　（２） (角川コミックス・エース 200-4)

イリヤの中から現れたもう一人のイリヤ・クロが登場して以降、
キス魔っぷりと奔放さとに振り回される一同だったが、
転校生として学校にまでやってきてしまって更なる波乱の予感が・・・

PSPでアナザーエピソードのEXTRAが発売され、
劇場版のBD＆DVDの発売日も決定し、今なおその勢いは留まらぬFateですが、
もう一つのスピンオフも盛り上がってまいりました。
通算4巻目にしてクロ編の後半エピソードとなる今回。
一度は何とか落ち着いたかと思われた日常と、
均衡の上に成り立っていたドタバタが続くかと思いきや、
バトル展開に逆戻りしてみたり、
意外な乱入者の登場によって一気に事態が収束に向かったりと、
熱く、そしてスピーディーな展開に息をつく間もありませんでした。
そして番外編では禁断のコラボが実現していたりと、
実に濃く・内容盛りだくさんな今回なのでした。
あと無駄に多い入浴シーンの本気っぷりにも注目です。

イリヤやミユの将来が楽しみな発展途上ロリボディを堪能するもよし、
セラや凛の若干残念な胸を堪能するもよし、
リズはルヴィアのおっぱゐを堪能するもよし、
はたまた士郎やオーギュストの筋肉を堪能するも・・・
ロリも年長者も野郎までも幅広く用意してあります。

暴走するクロの思い、もう逃げないと誓ったイリヤの決意。
イリヤが漏らしたささやかな一つの願い。
それはクロにとっては自らの存在を完全否定されたも同然で・・・

ようなく展開的に落ち着いてきたと思った矢先にこれですから、
実に意表を突かれました。
口は災いの元とかってレベルじゃないです。
ここで言ったイリヤの『元の生活』とは一体どのレベルでの元だったんでしょうね。
戦いのない平凡な日常と言う意味なのか、それとも。
バトルシーンもさることながら、イリヤの心境の変化が大きいです。

以前は眼前の戦いから逃げ出したこともある身でした。
それが今では全てを受け入れ、もう逃げ出さないと決意するまでには、
死にかけたこともあるし、実に様々なことがありましたからね。
こういう成長譚的な話は好きだけど、
すごく盛り上がっているシーンなだけに非常に熱く、こみ上げるものがあります。
そしてその全てを一気に解決へと向かわせてしまった乱入者。

久しぶりにやって来ましたアイリさん！
何かいろんな意味で最強ですね。
登場シーンからして空気の読んでなさが半端ないです。
でもこのアバウトさこそアイリであり、
ギャグとシリアスを使い分ける能力の最強さを物語ってるとも言えます。

コンプエース5周年記念による禁断のコラボがここに・・・
角川だからこそ為し得たその偉業は、ある意味魔法少女界の伝説とも言えます。
まったくそのへんの前知識がない状態で読んだので、
帯に書かれているコメントについてもいわゆる同業コメントと大して気にしていませんでした。
が、実はそれがフラグだったとは思いもしませんでした。
突如異次元に迷い込んだイリヤとミユが出会ったのは・・・

なのはさん！？なのはさんじゃないか！？
しかも一期準拠の時系列と言うサービスぶり。
魔法の方向性は違うものの、戦闘特化って意味では実によくマッチしてますね。
そんな二組が手を組むとなると、こと戦闘力で敵う相手なんて
そうそういないんじゃないでしょうか。
しかしなのはさんたちの存在感は圧倒的です。
読んでて何の作品を読んでいるのか忘れそうになってしまうくらいに。

※あくまで本作はプリズマイリヤです
こんな企画、きっと最初で最後だろうなぁ。
近しい時代にめぐり合えた作品同士だからこそ為し得た一つの奇跡ですね。