待ち受ける殺人衝動と人体改造の罠 『めだかボックス』 5巻
- 作者: 暁月あきら,西尾維新
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/07/02
- メディア: コミック
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第一の刺客にして、十三組最強の高千穂を退けた一行に、
第二第三の新手が現れて・・・
バトル展開に突入してからも基本闘うのはめだかちゃんメインで
あまり目立っていなかった他の面子も大活躍する今回。
前半の善吉VS宗像も後半の阿久根VS名瀬&古賀も
どう転ぶかわからない白熱の大バトルが展開されています。
そして同じく乗り込んできた真黒の目的。
どちらも衝撃の事実が判明し、意外な結末を迎えることとなる展開は
同じバトルものとしても他と一線を画する感じですね。
いかにも黒幕モード全開な理事長たちの動向も気になりますし、
読み返すとわかる伏線と言い、繰り返し読む度に味が出てくるなぁ。
ずっとめだかちゃん無双だった今までと違って、
やたらと野郎共が頑張っている今回。
善吉VS宗像はまさに漢同士の信念のぶつかり合い。
むしろ少年漫画としてはこっちの路線の方が妥当なんだろうけど、
本作では逆に異質な感じがするのがまた妙。
戦いの中で善吉が見出した宗像の真意とか、
最期に見せた漢っぷりとかはこれぞ王道バトルの感触を漂わせます。
そんな中で見せためだかちゃんの涙。
戦いで善吉が傷ついたのを目の当たりにしてキレるでもなく
逆に泣き出してしまうあたり、いかに大切に思っているかがよくわかりますね。
この一戦においてはめだかちゃんは紛れもなくヒロインでした。
同じ野郎でも斜め上を行っていたのが真黒。
これまでも十分すぎるほど変態っぷりは発揮してきていたけれど、
堂々と自分のことを変態と認めて公言しやがりました。
しかも微妙にジョジョ立ち風味なポーズを決めながら。
そして今回の話の主観となるのが名瀬&古賀との戦い。
前回拒絶の扉を物理的に破壊したことからも
『破壊臣』と呼ばれていた頃の片鱗を覗かせていた阿久根が
今のように丸くなるに至っためだかちゃんとの経緯が語られたり、
変わったなりに相手を破壊するえげつない戦い方も注目ですが、
やはりここは名瀬と真黒との間に隠された因縁の関係が最大の焦点です。
フラスコ計画の新旧統括者同士であることのみならず、
異様に執着する真黒の目的と名瀬の正体。
ある意味今までで一番の衝撃だったかもしれません。
めだかちゃんが乱神モードをはじめて発動させたとき以上に驚きでした。
確かにそれは因縁と言うにはあまりにも言葉が足りない関係だったわけですが、
その正体は是非とも自身の目で確認してもらいたいところですね。
正体を知ってから今回の表紙を見ると、
答えがそのまま描かれていると言ってもいいくらいですが。
表紙にしてもバトル中の挙動にしてもヒントは確かに存在しているので、
最初は予想しながら読んでみるのもいいかもしれません。
要所要所で因果関係が窺い知ることができるような
奇妙な共通点がいくつも見られるはずですから。
でも結局頭に刺さってたナイフについては言及なし。
素顔もそうだけど、それよりも気になってるパーツだったんですけどね。
それにしても今回登場している女性陣は全員が全員胸がデカい。
めだかちゃんは勿論のこと、名瀬(●●●)にしても古賀にしても。
この面子でちちくらべやった場合、どんな風になるんでしょうかね?
見た感じだと
めだか>古賀>名瀬(●●●)>もがな>>>超えられない壁>>>半袖
ってところ?