石垣島探訪記二日目前編〜ワニとかゾウはいないが規模は段違いのリアルジャングルクルーズ

前日は半分移動で費やして宿に着いた時間も遅かったために
あっという間に終わってしまった一日目でしたが、
今回のツアーでメインとなる二日目がやって来ました。
普段なら最近泊まるどこの宿も温泉宿なので、
朝6時くらいに起床して朝風呂入って一杯やるのが通例なのですが、
場所的なものもあるからか、リゾートホテルではあるけれども温泉宿ではないため、
朝の時間帯は風呂そのものがやっていないわけでして。
必然的に朝風呂は無理なので朝食までただひたすら寝るのみと言う。
朝食はホテルお約束のバイキングコースで、メニューもだいたい共通してます。
強いて言えばゴーヤ系の料理があったことくらいでしょうか。
それ町に影響されたわけではないけれど、
家族全員目玉焼きをご飯に乗せて食べる光景がそこには広がっていました。


食後に準備を済ませてさっそくバスに搭乗。
10分弱で港に到着し、若干の休憩を経て今度は船に乗り込み。

約40分あまりをかけて更に進路を西にとります。
この船、高速船ってだけあって速度は相当なものでしたが、
当日は風もかなりあって波もそれ相応の高さでして。
航行すると言うよりは飛び石みたいに跳ねてた感じでしょうかね。
波に揺られて跳ねて、最大で高低差1メートルくらいはあったような・・・
そうして無事に西表島へと到着。
石垣島からは50km弱の距離だけれども、雰囲気はかなり違いますね。
完全に亜熱帯地域だったりするし、車だけで島は一周できないみたいだし。


西表島に到着し、若干のトイレ休憩を挟んですぐさま違う船に乗り換え。
実はこの日、朝から腹の調子がかなり悪くて宿からここまでけっこう大変でした。
だいたいこのあたりでそのへんは解消されてきたので、
日程に支障とかは出ませんでしたけどね。
そうして今度は高速船とまた違う小型船にて出航。

本日のメインイベントの一つ、仲間川リアルジャングルクルーズの始まりです。
船の雰囲気もそうだけど、ぃゃこれが思った以上にすごかった。
昔国語の教科書で川についての何かを授業でやったときに、
最初の一文にこんなことが書いてあったんですよね。
『とある外国人が日本の川を見てこう言った。「これは川ではない、滝だ」と。』
それくらいの認識だったので、渓流みたいなものを想像していたら全然違う。
リアルでジャングルでした。

この秘境っぷりは冒険心をくすぐられますわ。
さっそくマングローブの樹がお出迎え。

話によるとマングローブと言うのは
こういう海水と真水とが交じり合う地域に生息する植物の総称であって、
マングローブと言う名の植物が存在するわけではないんだとか。
雑草と言う名の植物がないのと同じってことですね。
台風とかが多くて倒木もかなり多いのですが、
自然保護の関係でこれはこのままとして手を加えてはいけないんだとか。

倒れた分がまたせき止める役になって次に台風とかあったときとかに被害を抑えるわけですね。
自然界ってのは実にうまくできてる。
ある程度川を遡って折り返しポイントへと到着。
樹齢400年のサキシマスオウの樹があるとのことです。

別角度から見ると更によくわかるけど、この板っぽいのが全部根なんですよね。

実際に見られるのはここまでだけど、
このままジャングルの奥に入ればヤマネコも生息してるのでしょうか。

ふむ、スオウですか。
スオウ・・・

うん、その蘇芳違う。

うん、これは世界樹3で自分が使ってたモンクだ。
話は元に戻り、改めて乗ってきた船を見ると実にジャングルクルーズです。

運転してた兄ちゃんの喋りもかなり面白かったし。
ここまでやって来たルートを振り返ってみてもやっぱすごい光景だわ。

クロコダイル・ダンディーなんて単語が思わず脳裏をよぎります。
尤も、ワニは生息してませんけどね。
上流を見てもただ広がるはジャングルと言う大自然っぷり。

こんな島でも人が住んでるってんだから驚きです。
後でバスで移動したときには学校とかもあったし。
そうしてもと来た道を戻って川を下ります。

大河って言葉がぴったりなんだけど、これでも川です。
海でも湖でもありません。
改めて日本の川ってものが幅が狭いもんだと実感しますね。
川のスケールもすごければ獲れる水産物もまたすごい。

握りこぶし大のハマグリみたいに見えなくもないですが、これでもシジミです。
とりあえずレモンみたいに手に持ってザ・テレビジョンごっこをするのはお約束。


あっという間にリアルジャングルクルーズも終了し、
若干バスで移動した後に昼食タイム。

何でも祝いの席とかで出される御前弁当だそうで。
果物として知られるパパイヤ、この地域では熟す前に野菜として食すんだそうな。
熟してないから甘くないし、確かに野菜と言えばそう思えます。
沖縄そばとかも出てきたけど、食感は中華麺にちょっと近いかな。
ただ、油分がかなり強かった気がします。
食後はバス出発まで若干時間があるため、周りを軽く散策。
いい感じの広場がありました。

やっぱ壮観だわ。
奥の山がジャングルなのは言うまでもなく、すぐ左側を見ても違う雰囲気が。
そりゃこんなにもデカいシダ植物が普通に原生林として生えてるんですから。

嗚呼、世界樹1の二層とか思い出したわ。
さすがにクマだのケルヌンノスみたいなのはいませんがね。
食事をしていたこの施設、実は日本最南端の温泉がある場所だったらしいです。

これがもっと休憩時間があったなら、
ツアーじゃなくて家族旅行単位で来ていたのなら、
きっと入っていたことでしょう。
バスのすぐ近くにはどことなくパイナップルに似た果実が。

アダンと言う植物の実だそうです。
これまた世界樹3の航海で交易品にあったなーと。
ゲーム中のテキストが実は本物の実と遜色ないことに驚きましたが。
繊維質が多くて実は食べられたものではなくて、
実際には葉の部分をアロエみたいな感じで中身を取り出して食べるんだとか。
ちなみに、『アダン』であって、決して某固い・強い・遅いのソードアーマーではありません。

え?
それにしてもそのまま『アーダン』で検索すると、
LOGIC&MATRIXのアーダン一人クリアが最初に出てくることに恐れ入った。
こうしてバスは次なる目的地へと向けて出発するのでした。


さすがにメインとなる日だけあってヤマが二つあり、
それに応じて文章的にも写真的にも大変なこととなるため、
二日目分は前後編構成となります。
次回!水牛車で行く離島植物園の二日目後編へと続く!