恋愛ラボ 4巻

恋愛ラボ 4 (まんがタイムコミックス)

恋愛ラボ 4 (まんがタイムコミックス)

一つの『嘘』の決着と、新たなるスタートと。


ドラマCDも発売されてますます盛り上がっている本作も気が付けば4巻目。
若いとはこんなにも挑戦的でバカなのかと言いたくなるくらいはっちゃけた恋愛研究もありますが、
ただアホな展開のみならず、毎回のように所々シリアスな
重い展開と山場が毎巻のように待っている中でも今回は特に重要な転機を迎えましたね。
男たちとの絡みがいよいよもって本格化してきたり、
1巻ラストでさりげなく語られていた本作タイトルそのものに繋がる伏線が新たに浮上してきたり、

何よりもこれまでの関係を崩しかねない最も重大な出来事もあり。
本筋とも違ったエピソードも含まれていて、
これまで以上に溢れんばかりのボリューム感満載です。
眼鏡を外したサヨとか珍しいものも見られましたし。

まさかこんなところで眼鏡を外して髪を下ろすと実は美人のガイドラインにめぐり合うなんて!


嘘はバレなければ真実である。
しかし、バレた場合のリスクは嘘をついていた期間に比例して大きくなる。
そんな言葉を体現したかのような後半の展開。
一番最初、リコがマキとはじめて出会ったときから続けてきた
嘘についてようやく決着が付くまでのエピソードが中心だったために、
ちょっと重めの展開が多かったかもしれません。
今回最大の山場は本作にとっても最大の山場となりました。

確かに嘘そのものをついていたことは、
ずっと相手を騙し続けてきていたことなので決して許されることではありません。
が、当の本人も最初にやってしまった瞬間から
それが嘘であったと打ち明けた瞬間までずっと悩んできたことも我々は知っています。
同時に、これまで築いてきた信頼関係は一切の偽りのない真実であることも。
新聞同好会と押し進めている計画と相まって、
ある意味本当の意味でのスタートラインを切ったのかもしれませんね。


と、シリアスめの展開が多い今回ではありますが、やはり基本は忠実にバカ。
当時の流行をしっかり捉えた『盛り』とか『歴史』とか時事的なネタもバッチリですからね。

きっとマキとかは本当に彼氏ができたとしてもこのままなんだろうなぁ。
現在は対立関係っぽくなってるヤンと案外いいコンビになるとは思ってますが。
いわゆる『嫌な奴』がどんな風に変わっていくのかってところが気になりますし。
大体、こんな見た目と中身のギャップが激しすぎる人物を並大抵の男が受け入れられると思えません。

絶対にドン引きされて即終了ってなりそうだからこそ、
その性格の悪さで冷ややかなツッコミを入れてくれそうなヤンが似合うと思うんだ。