未来日記 9巻

戦場に咲いた恋の花。


前回のラストで過去最大級の事実が判明した後、
どうやって最終局面を迎えることになるかと気になってならない今回ですが、
本当に最初から最後まで展開が読めません。
11thの最初から殺し合いゲームの先を見ていた野望と言い、
『神』の方でも不穏な動きがあったりとどこまで風呂敷は広がり続けるんでしょうか。
最後の一人になった時点でそう簡単に終わるわけもありませんしね。
腹に一物備えてるのは11thだけじゃないってのはともかく、
こっちはこっちで一体何を企んでるのかわかったもんじゃありません。

人間としてのラスボスが11thだとしたら、
本当のラスボスは『神殺し』になりそうです。
完全に死ぬ寸前のデウスが手を打とうとしてる対象も気になりますし。

『奴』って誰!?9thとの密会で一体何をした!?


表紙を見てもわかる通り、今回の主人公は紛れもなく9thです。
スピンオフのモザイクでも丸一冊分活躍していたと言うのに、
本編でもこの扱い、やっぱ人気あったんだろうなぁ。
その片棒を担いだ西島もしかり。
本当に最初の頃、9thが警察に潜伏してた頃から持ってた想いは変わらずでした。
西島さん一途な漢を見せてくれました。
一度は正体を知らずに告白したこともあったけれど、
相手が国際テロリストだとわかった上で改めて告白しやがった!

しかも11thの追っ手を振り切っている真っ最中だと言うのに・・・
やべーよ、完全にハリウッド映画でありそうなワンシーンですよ。
唐突過ぎて唖然とする9thの表情可愛いなぁ。

告白後の西島の自重しなさ加減も相当です。
逆に本当の主人公の筈の雪輝はほとんど出番がない上に、
ようやく出てきたと思ったら悪役っぷりに磨きがかかってます。
芝居にしてもあのヘタレお坊ちゃんが両親の死を目の当たりにしただけで
こんなに変われるものなのかなぁ。
由乃に催眠術の一種でもかけられてるんじゃなかろうかと思ってしまいます。
でも催眠術と言ったら12thの専売特許だったっけか。


もし、あなたの付けている日記が突然未来を予知できたらどうしますか?
そんな問いかけが8thの増殖日記を利用した11thによって大変なことに。

市長って立場も手伝って、ラスボス感たっぷりですよ。
(最終決着としての本当のラスボスは由乃になるんだろうけど)
何で11th一人だけ所有日記が『●●日記』って名前じゃなかったのかってのも理由がありましたし。
『監視者』の名前は伊達じゃなかったってことか。
そりゃあ強いわけですよ。
ゲーム開始時点からしてスタート地点が違いすぎる・・・
最後に雪輝が相手が市長だからって立場を利用した策を講じたけど、
こんなのにあっさりと屈服するわけがないし、
逆にどうやって切り抜けるのかが気になります。