のぶながっ！ 1巻

のぶながっ! 1 (ガムコミックスプラス)

花嫁は第六天魔王！？

時は戦国、所は近江。
覇道を歩み始めたばかりの信長は政略結婚の名の下に
時の領主浅井長政を暗殺すべく、自分自身を嫁に差し出すのであった・・・

って、ん？
これが信長ですと！？
最近では戦国武将にしても三国武将にしても性転換ネタは普通なので、
女キャラとして出てくるのであればそういうモノと認識した程度だったことでしょう。
しかし本作中に出てくる信長はれっきとした男。
ええ、嫁に出すってのは別にホモってわけでもなく、
開幕からウェディングドレスと言う姿を見ての通り女装キャラ。
人物像としてのイメージから厳ついオヤジとして描かれることが多い中、
まさかこんな可愛いヤツが女のわけがない！
なんて言う対象になるだなんて思いもしませんでした。
前代未聞ですよ、水着でスク水かビキニか裸か選べ言われて涙目の信長なんて。

まぁ何と言いますかね、時代は確実に女装キャラに向いてます。
性転換ネタにはない背徳感とギャップがそこにはあり、
気が付くとむしろ男じゃないとダメなんだって思ってしまってるわけですよ。
時代的にパッドなんかも存在しないから当然胸はまっ平らだし、
所々でやっぱり信長と言う人物像さながらの男らしさも見せてくれます。
が、もう信長だとかそんなんどーでもいーやー。
可愛けりゃ全ていいんじゃー。
顔がこれでも恐怖政治で民を震え上がらせている独裁者なんだぜ・・・

本国では『らしい』キャラを発揮していると言えども、ここは尾張じゃなくて北近江。
一応長政に女装がバレないようにしてても常にトラブルだらけ。
何かと脱がされてしまったりとか、

寝込みを襲われてくんずほぐれつとか当然のように出てきます。

やっぱこういうのって女装キャラならではってのがありますよね。
こんな内面知ってるならば、いくら恐れられていても仕えてみたいって思っちゃうじゃないか。
光秀とか絶対内心ハァハァしてるはず。

実在した当人がこんなだったらきっと歴史が変わってたでしょうね。
そう思わずにはいられない嫁ぎ先の浅井長政は超絶ヘタレお坊ちゃん。
しかもショタ属性持ち。
将来きっと長政の方が女装させられる。
キャラ立ちからしてこれは運命です。
他にもドS気質持ちなクーデレの濃姫とかもかなりの曲者。
仮にも魔王と呼ばれた者の手綱はこれくらいの人間じゃないと握れないのかもしれませんね。
手綱と言うよりはむしろ首に鎖をしている図の方が浮かびますが・・・
と、こんな信長が取って代わっている本物のお市の方ってどんな人物なんだろう。
いずれ出てくるものと思いますが、逆にこっちがたくましすぎるキャラだったりして。