わ！ 1巻

わ! 1 (ガンガンコミックスONLINE)

巡る巡る、恋愛感情スパイラル。

好きな人ができました。
好きな人は別の人を好きになりました。
巡り巡って自分のことを好きな人がいました。
同時発売されたまなびやと同じ学校を舞台とした恋愛コメディ4コマ。
まなびやの方が全体的にストーリー重視である一方で、
こちらは基本ギャグ要素が強く、作品間の繋がりもほとんどないため、
単体として十二分に楽しめますね。
地味にザンギュラのスーパーウリアッ上とかネタが濃いです。

7点で描かれる恋愛の輪はひたすらに一方通行。
回を増すごとに各自の距離は縮まるどころか、加速するばかり。
古き良きお見合いコメディ番組、ねるとんとか思い出すなー。
好きです！ごめんなさい！って流れがストレート。
現状、結果として誰も他の誰かと結ばれることのない関係ですが、
どこか一つだけ向きが逆になっただけで崩れる均衡はどこまで回り続けるのでしょうか。
恋愛ネタのみならず、梅＆桜コンビの漫才ネタも見所です。

本筋と全く異なった合間に入るこのやり取りが、
ちょうどいい緩衝材になってるってもんでして。
スケッチブックの涼風コンビとかと同じタイプだけど、
あれもいい感じに話のぬるさを加速させてたからなー。
ただのインターバルではない何かを感じるんだぜ。
ヒーロー(HERO)とはHとEROでできているから英雄色を好むって名言すぎるだろ・・・

キャラクターも男と女のどちらも立ってますし。
もう登場人物全員好きすぎる・・・
色々と自分に近いものがあって共感できる点が多いからかな。
無駄遣いをしすぎて常に金欠なんてまさに自分そのものですし。
うむ、さすが岩千鳥さんをして全員が主役だと言ったもんだ。

男はエロゲオタに隠れファンシー好き。
高校時代、本当にいましたよ生徒会室でエロゲやってる奴。
ぬいぐるみが好きってのも別に恥じることではありません。
私もいいかげんいい歳だけど好きですから。
女の方も一途なタイプもいれば何を考えてるかわからない系統、
果ては一番の清純派と思わせてその実は隠れギャンブラーもあり。
一応メインの主役である岩千鳥さんなんて、
まなびやの方で少しだけ出てきた生徒会長としての面を除かせず、
ひたすらに脳天ボルケーノな鼻血キャラになっちゃってます。

しかもツンデレの才能あり？
まなびやのメインヒロインである白雪さんがクーデレタイプだから、
見事に対比する形になってたりするところも見逃せません。