わたしに××しなさい！ 1巻

わたしに××しなさい!(1) (講談社コミックスなかよし)

秘密の探り合いと騙し合いのラブゲーム。

表向きはクラス中から恐れられている絶対零度の雪女。

裏の顔は世の女性たちを魅了する人気ケータイ小説家。
とある出来事が重なったことをきっかけとして、
騙し合いと脅迫の駆け引きにまみれた恋愛体験をすることとなり・・・
なかよし連載の少女漫画なのですが、
タイトルの××ってキーワードが気になってしまって読んでみたら、
これがなかなかに当たりでした。
雪菜の誤解殺気ともドSとも形容し難い性格と言い、
恋愛体験を実践することになった相手の性格の悪さと言い、

一筋縄ではいかないキャラ性が一味も二味も違います。

物事を書こうとするのであれば実体験をしていればこそ。
そもそもの発端がラブ成分が欲しいと言う読者からの要望。

経験ゼロじゃ確かに書くのは難しいです。
見たり聞いたりした知識では限界もありますし、
元ネタの出所からの域を脱することもできませんし。
そこをわざわざ実体験で実行しようとするところが妙にアクティブです。
ネタのためなら何でもやるタチと言いましょうか。
でも恋愛と脅迫は結びつかないでしょうに！

考えが何か根本的なところで間違ってますよ雪菜さん！
結局それが作中でも読者の率直な意見として出てきてしまうんですけどね。
理屈と感情はやっぱ別物です。

さて、脅迫から始まった関係は果たして本当の恋愛に達することができるのでしょうか。
弱みを握れば握り返され、弱みがバレれば逆に利用し。
その弱みってのも周りに露呈すればまともな生活が送れなくなるくらい致命的なもの。
学校一のモテ男が人気者の仮面を脱いだ素顔が知れた日には・・・ね。
関係からして最悪すぎる・・・
仮面優等生って言葉がピッタリで、それ何てアマガミ？