BAMBOO BLADE 11巻

BAMBOO BLADE 11 (ヤングガンガンコミックス)

全国から名乗りを挙げる、強者たちの胎動。

アニメ版も終了して久しいけれど、番外スピンオフの『B』も始まり未だ好調な本作。
10巻でテレビ放送の話が上がってより、いよいよ全国に向けて話が広がってきました。
確かに今回は本放送に向けての段階と言うことで、
実際に剣道をやっているシーンは少ないのだけれど、
そこへ至った経緯、芸能界事情、全国から新たな『剣道小町』の登場と、
収録試合が開始されてから一気に盛り上がりそうな伏線満載です。
確かにシーンは少ないとは言っても、しっかりと練習風景を描いてるところは描いてますし、
やっぱ話のメリハリが効いてていいわー。
あとがきで『最終章』と明言されているので、
この先はこれまでにない熱い展開となることを期待しています。
と言うか、このあとがきが何気に爆弾発言多いです。
そもそもの作品の趣旨がおっさんマンガだったとは・・・
まぁ確かに異様におっさんキャラも多いし、目立ってましたけど。
で、コジローと石橋先輩はホモ疑惑あり！？

今回のメインとなっているのが『剣道小町』再集結が決定するまでの経緯。
剣道部面子の登場全くなしで製作陣のおっさんたちだの、
アイドルの楽屋裏での泥臭い話だのと、
完全に芸能界漫画となってしまっているのがけっこう意外。
そんな全然繋がりのなさそうな話が段々と企画決定して
収録に至る流れをうまく持ってきてるなぁと。
同時に感じたプロ根性。
実際にはどれだけ嫌っている相手であろうとも、
公共の電波では決してそんな素振りは見せまいとするその姿勢。
豹変しすぎて二重人格チックになっているその使い分けはまさにプロ。
性格悪いのは間違いないけど、それも全て水面下での努力あってのことですし。
凡人と天才の差って大きいですよね。
そりゃ嫉妬もしたくなります。

全国から猛者が集うってことで、ここにきて新キャラも多数出てきていますが、
ミルカさんがいい味出してます。
フリフリ着てる大学生キャラにして、どことなく漂うぽんこつさんの空気。
高校時代の試合では気合入りすぎて奇声と言うのも怪しい迷走っぷりが・・・
『ォルリァキェーーーン!!!!!ドキャラッコエーム!!!!!』
ってどこの言葉ですか！？
ラストに少しだけ出てきた美夜さんとかもどんなキャラなんだろうと期待です。
決してまともなキャラではないのでしょうけど。

あとは何と言ってもおまけページで料理を作ってるタマちゃん可愛すぎ。
全体的に二頭身デフォルメキャラは可愛いのですが、ここは群を抜いてました。