パーツのぱ 1巻

パーツのぱ (電撃コミックス EX 130-1)

パーツのぱ (電撃コミックス EX 130-1)

表も裏も、PCパーツ販売業界の何たるかがわかる?


秋葉原と言ったら何の街でしょうか?
人によってそれは多種多様でしょう。
確かにここ数年で萌え文化の発祥地として世界中に知れ渡りました。
しかし、それ以前に家電の街であり、何と言ってもPCの街でもあるのです。
そんなPCパーツ販売を営む一店舗『こんぱそ』を舞台にした、
客としても見かけそうな光景から、業界の裏側まで・・・
自分も秋葉原には最低週一回の頻度で行ったりはしていますが、
行くところは大抵が書店とゲームショップだったりすることがほとんどで、
本当に目的がなければPC関連はあまり見なかったりします。
それでもPCと言う方面があってこその秋葉原なんだと思いましたよ。


街が街なわけなので、当然のことながら同業者は多く、
常日頃から価格競争には余念がありません。
先人の言葉に聞く『常在戦場』そのままと言いましょうかね。
向かいの店舗、中央通りに店を構える大手ショップ、様々なお客さんたち。
全ての動向に目を張らなければならない広域に渡る情報戦、
他店の価格調査に、それをいかにライバルにリサーチされないか。
言葉巧みに共謀を持ちかけて、すんでのところで出し抜いて。
何から何まで、日々の全てが戦場です。
でも、後半に出てきたとある手段による大胆な価格調査は犯罪だと思うんだ。
普通に店オリジナルの展開をしようとして奮闘するところもありますけどね。
パーツのみならずぬいぐるみだの食品だのを並べて何の店かわからなくなってくるって・・・
嗚呼、あきばお〜のことですか。
あのカオスな雰囲気が他にない独特すぎる空気を出していて好きですけど。


主なこんぱその店員はみんなPC絡みの名前だったりするところがまた芸が凝ってます。
わかりやすいところだと主人公の名前が『入輝』⇒『いりてる』⇒『Iritel』⇒『Intel』、
途中から加わる新人さんも『天戸』⇒『あまど』⇒『AMaDo』⇒『AMD』だったりと。
唯一本名が不明の店長もまたそれっぽい名前だったりするのかな。
店外の人物にもまたいろいろいるのですが、特に注目なのが吉田記者。
何の記者かと言うと、秋葉原およびPC関連のニュースサイトのです。
逐一情報をチェックしてサイトに掲載ですか。
わかりやすい例を挙げるならアキバBlogとか。
さすがに中の人がこういういかにもな風体で情報収集しているとは思いませんけど。
でも実際いつどうやってあれだけの情報量を仕入れてるかは気になります。
自分もかつて明らかに自分とわかる写真を捕捉されていたことがありますし。


何やかんや言っても全てはPCとパーツありきです。
とにかく読んでて自作PCを組みたくなってきますよ。
実際に組んでいる、組んだことがある人ならば特に感情移入できるのではないでしょうか。
自分が今使ってるPCもこんな風にパーツ屋回って自作で組んだものなのでそう思います。
さすがに最初に組んでから6年くらいになるので、
そろそろマザボあたりからがっつり組み替えようかと思っていた時期でもあったのでなおのこと。
経済状況的にどれだけ入るかわからないけど、夏ボの使い道はこれで決まりかも。