ぐりまる 2巻

ぐりまる 2 (サンデーGXコミックス)

ぐりまる 2 (サンデーGXコミックス)

地獄も本腰を入れ始める?


逃亡中の使い磨と追っ手の悪魔たち、地獄もただならぬ事態を察知して・・・
今回もどこかで見知ったことのある名前の悪魔が多数登場です。
やっぱそういうのが好きだと、近代的になって立場が変わってる様子に思わずニヤリです。
新生七師団長として登場した幹部にしても、
アスタロトグラシャラボラスベヒーモスと聞き覚えのある名前がちらほら。
そんな中、雪野の所属する吹奏楽部が大会出場するために遠征し、
案の定新たな刺客に、果ては七師団長までやって来てと地獄サイドは本気です。
未だ承認砲についても謎が多いし、
何かを知っているらしい先輩が最後に言ったソウルマスクと関連する場所とは何か。
ただ単に罪人の魂をぶち込んで生命を与えるってだけの代物じゃなさそうですね。


新たに今回送り込まれてきた刺客がバルバトス。
決して『アイテムなぞ使ってんじゃねぇ!』の御仁ではありません。
そんなん出てきたら承認砲使った瞬間にカウンターで瞬殺です。
本作に出てきたバルバトスは初老の爺さん風にして、狩りマニアのスナイパー。
どこからともなく狙撃されると言う怖さを思い知りますよ。
しかも弾に鳥の爪とかを使用して、指の本数分被弾すると死ぬとか、
確実に迫り来る死への恐怖を味あわせるあたりすごくサディストです。
これまでが直接対峙する相手ばかりだったので、
対スナイパー戦というのは新鮮で、また違った見方ができます。


ある意味悪魔だけが相手ではないと言いましょうか。
吹奏楽部の連中が人間としてかなーり嫌な連中ばっかでですね。
当初から浮いてる存在だった雪野だけど、これは俗にいじめと言います。
悪魔よりもよっぽど悪魔的だわこいつら。
最たる例の山笠とか、ぅーゎー、殴りてぇー!と思うくらいに。
こんだけの仕打ち受けて、騙されて。
雪野は何で笑ってられるんですか!
見てるこっちが泣けてきます。