ふぁにぃわーるど

ふぁにぃわーるど (シリウスKC)

ふぁにぃわーるど (シリウスKC)

UMA達、世界へ。


前作にあたるふぁにぃみゅーじあむのラストで博物館が崩壊してしまったことから、
世界中を旅する羽目になってしまった全力不幸の由佳とUMA少女達。
舞台が博物館から世界に変わったことで、
これまで出せなかったネタとかも大放出って感じですね。
右を向いても左を向いても辺り一面UMAだらけ。
地味に伏線っぽく出していた要素も全てかなぐり捨て、
最初から最後まで常時投げっぱなしジャーマン状態。
こいつぁまさに技の掛け合いです。
本作と言う技に為すすべなくKOされてしまうのか、
それともこのテンションについてこられるかの。


続編ってことで、出てくるキャラは基本前作と同じなのですが、
さりげなく変化があったりするところがポイントですね。
マミーは服装が変わって頭のリボンを取っていたり、
逆に土偶が頭の後ろにリボンを付けていたり。
一番変化があったのがチュパカブラですかね。
ショートだった髪型がセミロングくらいにまで伸びて途端に可愛くなりました。
キャラも増えたので、全員が騒ぎまくりのトラブルメーカーだった中でも
一人まとめ役として、サンダーバードに齧られる役と、明らかに大躍進遂げてますよ。
頭が一番いいのは土偶なんだろうけど、
まとめるよりも由佳をハメてほくそ笑む腹黒キャラですからね。
他が手のかかる近所の子供としたらチュパカブラは普通に妹っぽいかな。


これまた更なる冒険へって感じの終わり方は割と普通のはずなのに、
それまでの経緯がぶっ飛んでる分、そこまで話広げるんか!と逆に突っ込みを入れてしまうほど。
一応三話目のラストがこのあたりの伏線だったりするのかな?
むしろ何も考えてなくて気付いてみれば何となくそれっぽくなってましたって方が合ってる気がしますがね。
と言うか、変に伏線だの何だので小細工しかけるよりも、
常に全力全開、真っ向勝負で挑むってスタイルが本作には合ってますよ。
最後の最後になって7人目のUMA少女を出したと思ったら、
次の回が最終回だったりするやり逃げっぷりが素敵すぎます。
7人目のクラーケンですが、『西日暮里』と『溜池山王』としか喋ってないぞ・・・