鴨川ホルモー 3巻

真のヒロイン登場です!


劇場版の公開も始まった本作、こちらもこれにて完結です。
十七条を発令したことによって勢力図が一変した各団体。
果たして安倍率いる京大青竜会ブルースと、安倍自身の心の靄は・・・
結局発令後にメンバーが毎晩耳にすることになる声と言い、
敗者が最期の最期まで『ホルモー』と叫ぶことを拒否した場合にどうなるかと言い、
そもそもあの『オニ』達が何者であるかってこともあって
終わってみても不明瞭と言うか、ホルモーの全てがわかったってわけではないんでしょうね。
絶対まだ何かあるんだ。
むしろ、概要としてわかっていることはほんの一部でしかなくて、
全容は遥か数倍、船なら手漕ぎのボートと豪華客船くらい差がある?
何やかんやでその謎と胡散臭さこそが最大の魅力であり、
それぞれ個人個人で想像し得る可能性を見出せる楽しみってものがあるものです。


何て言うかですね、今までいろいろと誤解をしていたようです。
むしろ、1巻の時点で気付くべきだったんです。
本作のヒロインとは一体誰であるかってことに。
2巻で不可解な行動を取った早良さんのあの時の真意は判明したけれど、
やっぱひでぇ娘っすよこやつは。
ええ、そんな早良さんがヒロインであるなどあってはならなかったのです。
紛れもなくヒロインは『凡ちゃん』こと楠木さんです。
そうだよなぁ、でもなきゃこんなに影薄いようなキャラが1巻で表紙なんて飾るわけないんです。
とにかく中盤から本当の想いがわかってからが全ての本番ですよ。
この時点から急転直下で一気に楠木さんに落ちた人多数かと思われ。
以降は全てが可愛すぎ。
今までたまっていた鬱憤を一気に撒き散らすかのごとくヒロインっぷりを発揮してますから。
まぁクーデレってタチに分類されるのかな。


ラストのエピローグ的一節では芦屋の元彼女、
山吹さんが第五勢力を復活させてホルモー参加を示唆していますが、
東西南北ときて『同志社大黄竜陣』。
中央きた!
四神を統べる存在だからきっと強くなる。
そして参戦後のエピソードってのも見てみたいですね。
終始本作にはいろいろと楽しませてもらったので、
余裕が持てたらGW中にでも劇場版を是非見に行きたいところです。
よい子のみんな、映画館で『オニ』と握手!