あにけん 2巻

あにけん (2) (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)

いろんな意味で孔明の罠。

『アニメ化決定！！』
と言う告知を見ると、原作の単行本を買わずにはいられない（以下略）。
これはとても素敵な原作厨＆アニメ化厨ホイホイです。
件のワンフレーズだけフォントが大きいし、絶対騙された人はいると思うんだ。
何ていうかですね、表紙が突っ込みどころがあるって作品はいくつもありました。
表紙以前に最初に帯から突っ込まずにはいられなくなるって何の罠ですか！
こうして突っ込んでしまってる自分も恐らく孔明の罠にかかってしまっているのですね。
そんなわけで一月の延期を経て2巻です。
今回はアニ研に仲間が一人増えたり、志乃の家族構成が明らかになったり。
いろいろと進展しているようで、実はあまりそうでもない、
のんびりオタライフは健在でした。

幸か不幸か、恐らく不幸。
部室が隣と言う因果から始まって結局入部することになってしまった平岸君。
これまで双葉の独壇場だったツンデレキャラの立場を一任されちゃいましたね。
学校のテストではトップクラス、でもアニメ知識はほぼ皆無な
いわゆる『片足突っ込んだ状態』の一般人にして、
恋愛沙汰にはてんで弱い純粋極まりないである彼が
今後どのようにして引き返せない領域まで引きずり込まれていってしまうのか・・・
何事にしてもきっかけは与えられてしまったわけですから、最早時間の問題か？
それよりも彼にとって最大の不幸はやはり色恋沙汰。
惚れた相手からは名前で呼んでいいと言われながらもそれが恥ずかしいってもうね。
まぁ自分も他人のことをあだ名とかで呼ぶのは恥ずかしいタチですけど。
その惚れてしまった相手と言うのがよりにもよって一葉（男）ですから。
未だ女だと思い込んでいる彼の明日は一体・・・
某バーコードファイターみたいに『男の一葉ちゃんが好きなんだ！』とまで言うことになるのか！？

とにかく一番気になるのは大谷地君と双葉の関係ですね。
そこそこに学外でも一緒に遊びに行くくらいはやっているようなのですが、
未だに友達以上恋人未満の関係から進展しないすごくこそばゆい状態なんです。
明らかに互いが互いを意識してるのも丸わかりですし。
大谷地君が他の女性といると双葉がジェラシー、
双葉に対して他の男性が何か言えば大谷地君が攻勢に。
もうYouたち付き合っちゃいなよYou。
特にこういうのが好みのタイプって特定することはあまりしないけれど、
強いて言うなら双葉は理想ドンピシャかも。

題材が題材なものですから、多少なりともオタである身なら思わずニヤリとするネタ多数。
銀魂ならぬ金魂（キン●マ）に描き下ろしページのコメントにはストパンのあのキャッチフレーズ。
欲しいDVDの発売スケジュールが重なって首が回らなくなるとかあると思います。
謎ドリンク魔を自称する身としては個人的に志乃が持ってきた飲み物も気になるところ。
アレなラムネ類は秋葉原のコトブキヤとかで買えるけど、熊力とか錐力まで出すとはまた。
錐力なんてもう手に入らないからなぁ。
熊力は地方限定っぽいし（と言うかこれは岐阜のと北海道のとのどっちなのかな）。
でも一番危険なネタは一葉のキャラ紹介文です。
一葉は女装少年であり、本作が連載されているぱれっとの発行元の一迅社の住所は新宿二丁目。
そのネタはいくらなんでもヤバいだろ・・・
新宿二丁目ってのはゲイバーのメッカとも言うべき紛れもないゲイタウンですから。