白雪ぱにみくす! 4巻

白雪ぱにみくす! 4 (BLADE COMICS)

白雪ぱにみくす! 4 (BLADE COMICS)

囚われの姫、救出作戦開始。


白雪は魂のみの状態で捕らえられ、それを持ち出して逃亡した雛菊。
そうやすやすといくわけもなく、あっさりと奪い返されてしまい・・・
魂のみならず、中にお園さんが入った状態の身体までさらわれてしまってと、
もう何だか一方的にやられまくりのさらわれまくりですね。
誰にも愛されず、自分の生きる意味を見失ってしまった白雪。
そんな彼女を助けたい、死なせるわけにはいかないと奮闘する仲間達。
自分は一人ぼっちだなんて思ったとしても、
気付かないところで自然と大切に思ってくれる人ってのはいるもんなんですね。


薊を殺して白雪がさらわれるきっかけとなった雛菊。
ある意味今回は影の主役状態になってますね。
影らしきものを使う能力を持ってることはわかっていましたが、
それが人の形を取った『裏菊』として初お目見えしたり、
白雪を奪い返されて意気消沈していたところに訪れたある人物の説得で心境が変わり。
王妃の言うとおり、白雪と雛菊は実によく似てるなぁと。
どちらも愛情に飢えていた点では全く同じですし。
この心境の変化を齎した謎の人物。
やっぱり薊・・・だよなぁ。
死んだはずの薊がどうして生きているって話になりますけど。
本当は死んでいなかったのか、それとも生き返ったのか、はたまた双子なのか。
決定的なのが王妃に宛てた手紙に入っていた花です。
この花自体がどう見ても『アザミ』ですから。


影の主役が雛菊だったとするならば、影のヒロインは撫子だと思うんだ。
3巻で紫蘭にお仕置きされて木の根による触手緊縛っぽい姿を披露してくれましたが、
今回は白雪救出作戦に乗り込んできた朝顔さんとのガチバトル。
この戦闘でも巻末描き下ろしでもわかるけど、
全ては紫蘭への愛情が深すぎた故なんだよなぁ・・・
だからこそ同じ高みにいる雛菊が許せず、劣等感を抱き続け、その劣等感が更に憎悪を増幅させ。
きっと朝顔さんに言われた一言は何よりも一番待ち望んでいた言葉なのかもしれません。
この後に本当に再戦したのかどうかは不明ですけど。
とりあえず撫子と戦ってるときの朝顔さんはエクスタシー感じすぎです。


最後の最後までスルーしようと思ったけどやっぱりスルーできない紫蘭の姿に変身したオダマキ
中扉のカラーまで飾るすの姿は何と言うかキモい?
ほとんどまともな出番のない主人公のはずのミドリは本当にスルーで。