ルリアーにゃ!! 1巻

ルリアーにゃ!!(1) (シリウスKC)

ルリアーにゃ!!(1) (シリウスKC)

オタの世界は万国共通。


とある外語大付属中学に通うごく普通の一般人であるマキ。
そんな彼女の家にホームステイ中の留学生ルリアはガチオタで・・・
萌え文化ってものが世界に浸透したんだなって実感が沸くと言いますか。
外国人ならではのアクティブさでオタ全開だとどうなるか。
傍目から見るととてつもなく痛い、けれども共感してしまう。
自分がオタであることを認識している人であれば、
どこかで必ず通じるものがあるのではないでしょうか。
外国人が持つ日本のイメージと言えばフジヤマ、スシ、テンプラ、ニンジャ、etc。
されどもサムライよりもメイド、四字熟語と言えば絶対領域
2chも見るし、眼鏡属性も備えていて更にはBLも大好き。
ある意味今の日本文化そのものなんでしょうけど、
定番の認識って既に古いなんてレベルじゃないのかな。
でも何故か百合は苦手だったりするのですが、こだわりってのは難しいですね。
自分の意見ってものを持ってるからたまに突っ込むとすごく核心突いてくるし。
ネトゲのソロプレイヤーに至っては全否定ですよ。
住民税として金払ってゲームの中で引き篭もるか・・・そういう見方があるのか・・・
思いっきり素でソロプレイヤーの身としては痛すぎます。


周りには当然非オタの一般人だっています。
マキしかり、テシしかり。
テシは長身、ポニテ、剣道少女、男言葉といわゆる武士っ娘としての属性フル装備。
携帯の着信音は般若心経で酒乱で隠れ百合属性ありで。
当然そっち方面に対しては免疫ゼロだからいろいろと振り回されたりする様子や、
剣道以外のことではウブな面を幾度となく見せたりするのがいいのですわ。
全体的にテシとは反対のキャラ立ちをしているのがマキ。
小柄、ショート、文科系で家庭的、眼鏡っ娘とこれまたストライクで属性を狙ってきてるんです。
これで案外突っ込みはドライなところもあったりして、
オタ相手と言うよりもゴーイングマイウェイなハイテンション人間相手にしてるが故の気苦労が見え隠れしてます。
最近、こういう眼鏡キャラに対する属性指数がうなぎのぼりですよ。


作中ある意味最強なのが川谷先生。
一見すると男子に人気がありそうな若い女教師。
しかしてその実態は、32歳現役腐女子コスプレイヤー
プールではスク水だったり、コスは某セーラー服の月の戦士だったりと
年甲斐もなくって言葉がぴったりなんですね。
コスをして自分が今何をやっているか英語で答えなさいなんてテスト問題出して
英語がネイティブスピーカーの筈のルリアに
『はしゃぐ 32さい キツイ』とまで書かれてしまう始末ですから。
確かにTPOをわきまえない人間ってのは総じて痛いですが、
30も越えると痛いのレベルが圧倒的に違いますわ。