マンガ家さんとアシスタントさんと 1巻

マンガ家さんとアシスタントさんと 1 (ヤングガンガンコミックス)

マンガ家さんとアシスタントさんと 1 (ヤングガンガンコミックス)

変態作家の日常。


とある漫画雑誌で連載を抱える一人の漫画家。
それを支えるアシスタント。
普通とはちょっと違う出会いをし、ほとんど同情を買うような形で現在へと至る二人。
ただ普通と違ったのは、漫画家『愛徒勇気』は変態だったのです。
この作品がどういう作品であるか。
ぶっちゃけると表紙と第一話の一ページ目でほとんど説明が付いてしまいます。
残りは三話の最初かな・・・
この男、漫画を描くこと以上に頭の中はおっぱいとパンツでいっぱい。
さすがバカであることを念頭においてそれを意識して描かれているだけあって
最初から最後までどこを見てもバカの金太郎飴状態。
話はストーリー編と4コマ編があってそれぞれヤングガンガンとガンガン本誌で分かれているようですが
さすがに本誌は少年誌のくくりだからかそのあたりのネタは控えめに、
ストーリー編はとにかく自重しないノリで突っ走ってます。
とにかく自重しないで突き抜けきった最たる例は同人誌になるけれど
自分で自分を変態と認めている志貴を思い出してなりません。
そう思うとネタとして許容されるけっこうギリギリのラインではなかろうかと思ってしまいます。


キャラクターとネタが濃いため忘れがちではありますがキャラ名も何気にネタ色濃厚です。

  • 愛徒勇気→愛と勇気
  • 足須沙穂都→アシス(タント)サポート
  • 音砂みはり→落とすな見張り
  • 兎美都冥聖→富と名声

このあたりのネーミングも『バカ』を意識して付けてるんだろうなぁ。
だいたいどんなキャラクターであるかわかりやすいので十分ありです。


一応メインヒロインと思われる足須さんもいいのだけれど個人的に一押しは編集者のみはりさん。
金髪ツインテールでキツめの性格にひんぬーとまさに絵に描いたようなそういうキャラで
服装はしっかりとスーツを着込んでいるビューティーさ。
そりゃ会社で働いていればスーツを着ることくらい当然ではあるけれど
現実的に金髪ツインテールなど見ることすら難しい。
制服とかじゃなくてスーツってところがポイントなのです。
途中からはアシスタントがもう一人増えて何故か女性三人で風呂に入るシーンがあったりするのですが、
並んでいるところを見てみると黒髪、栗毛、金髪。
何気にドージンワーク6巻でのメイン3人と同じ構図だったりするわけです。
絵的にはベタ、トーン、そのままというのもあるからやっぱバランスがいいのかな。


何気に気になったのが勇気が連載している雑誌『ゴンゴン』の人気作品。
兎美都冥聖がNo2ってことはNo1って・・・
これがジャスティスだったりする可能性がありえなくないから怖い。