BAMBOO BLADE 9巻

BAMBOO BLADE 9 (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE 9 (ヤングガンガンコミックス)

格好悪くて駄目な人間の縮図。


7人制の変則スタイルで本格的に鎌崎高との練習試合が開始。
今回はどうにも今までと気色が異なる内容でした。
いや、8巻の時点でもかなり違ってましたが。
8巻ではおっさんフィーバーだったのが今回は完全に主役が変わっていると言いますか。
室江高メンバーがむしろサブキャラみたいな感じになってて
話の主体は鎌崎高メンバーに焦点が当たっています。
女子剣道の話のはずが全てが岩堀中心に進行していくまさに少年漫画状態に。
ヒロインは鎌崎唯一の良心、近本さん。
とらのあなで購入した場合、メッセージペーパーでは
キリノが実家のメンチカツ、近本さんが購買のパンを交換している図が描かれていて
その時点からも本巻でのメインであることがうかがえます。
クールっぽい見た目で意外と熱血系キャラと一発で終わらせるにはあまりに惜しい。
町戸高メンバーもそうだけど石橋先輩の教え子たちのキャラいいなぁ。


腑抜け状態から次第に立ち直っていく様子が描かれていく岩堀とは対照的に
完全に空回りしてまったくいいところがなかったのが石橋先輩。
真面目な展開が続いた練習試合後の将軍戦におけるコジローとの直接対決では完全にお笑い担当。
二刀流でカッコよく勝とうとする→あっさり一本取られる→一刀で仕切り直し→またもや取られる→今度こそ本気出す→以下略
挙句に「どうだ!カッコ悪いだろう!」
駄目だこの人・・・
当のコジローの方も試合のときはカッコよかったのに1巻からずっと出ていた
トロフィーの話が意外な結末を迎えると『計画通り』な表情。
最後にやっちゃったことでやっぱりこの作品のキャラは駄目な大人が多いことを改めて実感した。


おおよそ鎌崎高編で2巻分のインターバルを挟んで
ついに巻数も二桁になる10巻からはついに榊さん絡みの話が本格始動するようで。
今回風邪のせいで2ページだけの出番だったレイミが出ていた電話と本巻の最後で桃竜の先生にかかってきた電話と、
以前レイミがどこかに出していた郵便とかにつながっていくのかな。
レイミと言えばいつも存在で集中を乱されて負けてるミヤミヤが作中で初勝利を飾りました。
公式戦ではないにしてもついに目覚めるかS気質!?