学校菜園おけらば 1巻

学校菜園おけらば(1) (KCデラックス)

学校菜園おけらば(1) (KCデラックス)

策士と農業。


都会から田舎の学校に引っ越してきた主人公の知識ゼロから始める園芸活動。
自然と触れ合う機会がないってのは野菜がどのようにしてできるかってのも
初めて知ったときの気持ちは新鮮で。
地方が故のどことなく80年代の小さかった頃を思い出す感じや
ノスタルジックなものを感じさせる風景の中にも微妙にある近代化の波。
生活がアナログ的なものだからただPCを使ってネット云々というだけですごい違う世界のようなものを感じたり。
朝が早いのを遅刻してしまって生き物への扱いを問われたり
ただ作るだけの作物ではない農業をやる厳しさってものも教えてくれます。


人は見た目によらないと言うけれど部長がいかにもなのほほん系の見た目に反して策士すぎる。
都会から来たから何も知らないのをいいことに
素晴らしさの面を全面アピールして幻想を抱かせてそのまま入部させてしまうし、
いわゆる『嫌なやつ』のテニス部との領地争いでは
わざと生徒を煽って群集心理で一大騒動寸前までしておいて頃合を見て場を治めたり。
その他諸々とあらゆる点で腹黒オーラが漂っていて曲者度ナンバーワン。


何となく菌の話が一切出て来ないもやしもんとして見るのもありかもしれません。