あいこら 9巻

あいこら 9 (少年サンデーコミックス)

あいこら 9 (少年サンデーコミックス)

謎の存在ゆきえ23歳。


クリスマスパーティーから一転、賞金1000万円をかけたサバイバルゲーム編に、
天幕の母親が初登場してきたり、人形殺人事件のちょっと本格ミステリーがあったり、
弓雁が大胆に迫ってハチベエにキスしてしまったり太ったあやめ姫に紅璃無斗メンバーが再登場したり。
まともな進展があるようでかと思うと次の回ではいつもの変態ノリになっていたりと
ショートエピソードのバラエティーがとても豊かな本巻。


紅璃無斗総長の虎島が1巻以来久々の登場となり、
一体何が起こるかと思いきや暴走レースの手助けを頼みに来て。
何だかこの回はギリギリのパロディーネタに思わず吹きそうになりました。
合コンの話を持ちかけられてその気になったときのハチベエの顔は特攻の拓ですし、
暴走行為を止めるべく出動した警察の警部が角刈りグラサンにショットガンっぽい銃を持ってしかも名前が大悶・・・
明らかに西部警察じゃないか!


そんないつものアホノリかと思いきや、ハチベエがステキパーツ以外のこと(天幕のこと)ではじめてブチ切れたり、
弓雁の思いには気付いているけどでも自分は天幕のことが好きで、
だけど誰も傷つけたくはなく、全員に幸せになって欲しい。
もしそれが叶わぬならば自分は誰も好きにならない方を選ぶ。
基本はまごうことなき変態だけどたまにこういう本気の漢っぷりを見せてくれるから憎めない。
進展しているようで足踏み状態の続く現状が打破されるのはいつになるのでしょうか。


と、これまでバラエティー豊かなエピソードが数多く揃ってるにもかかわらず、
その全てを喰ってしまった最後の一話、ゆきえ23歳。
結局最後はそのゆきえ23歳シリーズ全てをプレゼントに持ってくる変態仲間ども。
あぁ、やっぱりこの漫画は変態漫画だ・・・