オリコン一位化計画の歴史と考察

最近日を追うごとにネット上でのらき☆すたフィーバーぶりが加熱していて
また一部でオリコン一位化計画など勃発していて
それに関する討論の荒れようがあまりに見ていられないため
いつもと毛色を変えて歴史と考察について書いてみるとする。
※この作品が好きだからこそこういう事を書くに至ったことを予め了承してもらいたい。


1.ハッピー☆マテリアルによる第一次オリコンランク操作運動の勃発
1968年の開始以降、ヒット曲の指標として走り続けているオリコンチャート。
自分自身、歌謡曲というものは普通に1980年代のものまでしかまともに知らず、
1990年代以降のまともな歌謡曲をほとんど知らない身ではあるが、
それでも確かに感じてはいた邦楽の劣化。
その中でも特にアニソンへ対しての風当たりは厳しく、
売上げ上位に挙げられても他がPVを流しているにも関わらず、
ほんの数秒だけジャケット画像を出して流される、
あるいはタイトルが読まれるだけで完全スルーされる場合も。
確かにそのような状態ではそっちのファンの不満は募る一方というもの。
そこで当時毎月別バージョンのリリースを続けており
たまたまランキング上位に入っていたハッピー☆マテリアルに関して
某ミュージシャンがラジオという公共の電波で
露骨に罵倒する発言をした問題(通称森山問題)が発生。
自分もこの発言には大層な憤りを覚えたが、
これによりいわゆるVIPPERが一斉蜂起、
邦楽業界の革命を目的に一揆とも十字軍とも言える活動が行われ、
結果、最高3位にランクインする結果をもたらした。
しかし、ここで一度火がついてしまった運動は次第に内部崩壊が始まっていく。


2.晴れハレユカイで再発した第二次運動
第一次運動後の翌年、ちょうど今から一年前に涼宮ハルヒの憂鬱が開始されると、
即時に各地からそのクオリティに対しての議論が飛び交い、
特にEDで登場キャラがダンスを踊る手法については
つい先日秋葉原で路上ゲリラ的に一斉ダンスが行われたほど
一年経った今でもその影響力は大きい。
第一次で呼びかければ十分上位は狙えるという結果が出ていただけに
ごく一部の調子に乗ってしまった輩がブームに便乗して
再度一位を狙おうと呼びかける第二次運動が勃発したのは
ある意味必然であったかもしれない。
これもまた初登場5位という結果を残した。


3.第三次運動の火種と危惧
今期4月に入って新番組が続々と放送開始する中、
第二次の火種となったハルヒを製作した京アニが出してきたらき☆すた
開始一週間で多数の映像MADが製作され、
動画サービスの閲覧数も大変な勢いで伸び続け、
さっそく主題歌CDのオリコンチャート一位を狙う運動がさっそく勃発し、
早くも専用ページができている状態。
第一次運動が勃発したときの大義名分はどこへやら、
当初活動に参加していた者も既にただの祭りの一環としてしか捉えていないのだろうか。
もはやただの集団ヒステリーであるとしか思えて仕方がない。
さすがに3回目ともなると当初は乗り気であった人の中にも
次第にいいかげんに・・・と考える者が出てきており、
第一次の頃からの歪みは顕著化し、関連するスレッドはことごとく荒れる様相を示している。
確かに自分も本作は原作から好きだったが、またかと思えて仕方がない。
肯定派と否定派とで完全に割れて討論が交わされている状況は
ネット上を舞台に革マル派中核派が争っているようにも見える。


4.動画サービスによる発端の推移
第一次が発生するに至った発端は森山問題による
反邦楽体勢の蜂起が最大の要因であったと思われるが、
特に火種となる出来事もなかった筈なのに発生した
今回の第三次は何によるものかと考察する。

HP作成と言えばHTMLタグの直打ちで全て手動で作成していたものが
インターネット普及に伴ってBlogやWikiなど誰でも手軽にHPが作成できるようになり、
2chなど大型のサイトで募ればすぐに有志が集まるようになった。

  • 動画登録サイトの流行

かつて鍵全盛時代はMAD動画など容量と公開停止の問題により
気軽に見ることなどできなかったようなものだが、
現在はYouTubeニコニコ動画の登場によって
誰でも簡単に動画登録・閲覧ができるようになっており、
後者についてはリアルタイムでコメント付けができる点もあり
集団心理が発生しやすくなった。
以上2点によるものが特に大きいと思われる。
なお、自分は以下2つの理由によりニコニコ否定派であることを補足しておく。

  • コメント数が多すぎてログを追えない上に肝心の動画が見づらい
  • 大量に流れるコメントが中毒化のサブリミナル効果を発生することへの危惧


5.集団ヒステリーの持続性
ではこの先もネット事情が推移してまた第四次、第五次が発生するかどうかだが、
これは十分すぎるほど危険性をはらんでいるように思える。
根拠は都市伝説的となって伝わるこっくりさん
宇宙人説によって10年あまりに渡って続いたキャトルミューティレーション
かつて起こったものではあしたのジョー力石徹の葬儀。
身近なところではノストラダムスの大予言、東京直下型大地震説。
中世ヨーロッパの魔女狩りなども該当し、
集団ヒステリーの発生は歴史が実証しているため。
チョココロネ買占めって韓流ブームとかあるある納豆買占めなんかとやってることが同じ。


6.総評
ここまで長文に渡って一位化計画の歴史と考察を書いてきたことをまとめると、

  • 集団心理に飲まれて踊らされないで欲しい
  • 踊らせる側も一般を巻き込んで踊らせないで欲しい
  • 勃発してしまったものは自体が収まるまでの辛抱
  • 歴史的に再度同様の現象が起こることは十分ありえる

こんなの書いてる時点で踊らされてる一人かもしれないが・・・